| メキシコの遺跡訪問を主体に組み込んだパックツアーに参加しました。 東京より直行便で約13時間でメキシコシティに到着です。メキシコには世界遺産が29箇所ありますが、そのうち6か所を巡りました。メキシコの古代文明は 古い順でいうと、オルメカ文明（メキシコ湾岸、紀元前1500年頃誕生）、マヤ文明（ユカタン半島、紀元前400年-紀元250年頃誕生）、トルテカ、アステカ文明（中央高原、紀元1300年頃誕生）です。 一番古いオルメカ文明でも日本の縄文後期時代以降であったことと比較すると意外に新しいのです。 人類の祖先はアフリカで誕生、今のサウジあたりから北・南・東へ向かい東ルートはユーラシア経て誕生のモンゴリアンが中国、朝鮮、日本へ 渡ってきた組とベーリング海峡を渡ってアメリカ大陸に入り、南下した組に分かれたという説が近年では有力です。現地人は人類学的に日本人と祖先を一にするということでどことなく親しさを感じます。現地人がまだ多く残るユカタン半島へいくと赤子には 「蒙古斑」がみられるそうです。 スペインが征服後はスペイン人との混血が多くなりヨーロッパ風の顔立ちになったといいます。近年はアメリカ文化の移入も著しく人種以外にいろいろな文化、風俗、食べ物が混在しているような雰囲気でした。 |
| 撮影日2010年10月20日〜27日 |
| メキシコシティの歴史 |
 |
| メキシコシティは海抜2240m,人口880万人の大都市であるが、先住民のいた14世紀の半ば頃のアステカの時代は湖上に浮かぶ首都でありテノチティトランと呼ばれた。アステカ帝国の時代、都市の中央部には神殿や宮殿があり その勢力は中部メキシコからガテマラまで拡大した。 16世紀初頭スペイン人が征服後この湖を神殿、宮殿もろとも埋め立ててしまった。現在、神殿、宮殿跡の一部は市内中央部で発掘され今でもその面影を偲ぶことができる。 画面右上の山は日系人にメキシコ富士とよばれている標高5200mのIZTACCIHUATL という山。 この鳥瞰図は、国立人類学博物館の展示を撮影したものであるが当時の状況を想像でき感動と驚きを憶える絵である。 |
 |
 |
| アステカの神殿、宮殿の模型。 | アステカの兵士像。鷲の戦士と呼ばれた。いかにも勇猛そう！ |
 |
 |
| 上の模型写真のアステカの中央神殿が1979年ソカロ(中央広場)で発見、発掘された。スペインがアステカの建物群を埋めてしまった史実がよくわかる。 | 17Cに建てられた国立宮殿、メキシコの歴史的建物。 |
 |
 |
| スペインからの独立(1821年)を記念して建てられた塔 | 中央広場の大教会。重厚な扉もヨーロッパで見かけるようなもので風格がある。市内にはスペイン人が建てた教会があちこちにある。 |
| メキシコの宗教 |
 |
 |
||||||||||||||||||||||||||||||||
 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
| メキシコ人の95%はローマンカトリック。市内で最も有名で広大なグアダルーペ教会には多くの信者が参拝にくる。(左） 教会のマリア像と子供。 (右上)神父から祝福の水をかけてもらう信者。何という行為か？(右下）別の教会であるが、教会に入っていく多数の人々の行列が人形で 飾られている不思議な光景。 |
 |
 |
| 膝行参拝する女性。祭壇まで広い境内を膝をつきながら進む。ガイドによれば出産のお礼にきた人とのこと。 | 日本流でいえば「初参り」に来た人達。 |
| メキシコ国立自治大学（世界遺産） |
 |
| 朝の大学構内。この大学の図書館は四方が世界最大規模の壁画で覆われている。奇抜な発想をしたものと思うが見事である。 写真は図書館南面でスペイン統治時代の圧政の様子をテーマとしている細かいモザイクで絵柄、色調が素晴らしい。 |
 |
 |
| 建物にぶら下がるような壁画 | こちらは立体壁画、シケイロス作「民衆から大学へ、大学から民衆へ」 |
 |
| 岡本太郎の壁画「明日の神話」。平和を祈り戦争の醜さを題材にしたという。1968年メキシコのホテル経営者に依頼されメキシコで制作したがその後行方不明になったものを太郎の死後 岡本敏子がメキシコの某所で発見、日本に持ち帰って復元した。いま渋谷駅のＪＲと井の頭線の連絡通路に展示されている。この経緯をみてもメキシコ人は巨大な壁画を好む人がいるようだ。 |
| メキシコ人とサッカー |
 |
 |
| メキシコ人は大人も子供もサッカーが大好き。中南米は日本よりサッカーの人気度の歴史が かなり古い。調べてみると第1回ワールドカップは1930年にウルグアイで開催されている。 | 元祖サッカーボール、木の樹脂を固めて作ったバスケットボール程度の大きさ。硬そう ! 人類学博物館での展示。 |
 |
| 遺跡から発掘されたゴールポストの輪の数々。人類学博物館での展示 |
 |
 |
| 遺跡に残っているゴールの石輪。観覧席もある球戯場跡。 | 球戯場で古代メキシコ人がプレーをしている想像図。バレーボールみたい。みやげ物屋の品物だからどこまで本当か？ |
| メキシコのフォルクスワーゲン |
 |
 |
| メキシコシティ郊外に大きなワーゲンの工場があるせいか市内には沢山の旧型が走っている。 | ボディもあちこちへこみ年季が入っている。 |
 |
 |
| タクシーも | パトカーも |