| 2005年1月より川柳を始めてみました。
近所にある「こぶし吟社」という同好の士が集まる会に入会、1ヶ月に2回ある勉強会、例会に参加して皆さんの作品を見習って
頭をひねりつつの作句経験です。ベテランの士はいとも簡単にできてしまうようですが、文才と機知に欠ける私にはなかなか苦労のいる
ものです。川柳は「笑い」「うがち」「風刺」の三つを旨とするようですが満足できるものが少ないのです。句会では毎度「課題」
がでてその言葉または言葉の情景を含めた句を作ります。句会では先生またはベテランの方が皆さんのよい作品を選句してくれます。
川柳はいうまでもなく五七五ですが、中句の七字と下句の五字は厳密に守るというのがこの会の基本ルールです。五七五は読んだとき確かに
調子がよくすかっとすると思います。会のメンバーが年配の方が多いのでそれなりの内容の句が多いようです。 1年を経過していくつかの川柳が句会で時々選ばれるようになりました。 今回はそれらの一部をご紹介します。駄作が多くまだまだですがなかなか面白いものです。 |
| 快復の喜びを食む三分粥 | ス｜パ｜の試食で済ます昼ご飯 | パラサイト稼ぐお金はルイビトン | あいまいな医者の見たてで増す不安 | 何とか風はやり広告落とし穴 | 饅頭がどこの名所もお出迎え | 旅先できかれて困る訪ね先 | 春告げる証しはマスク花粉症 | イ｜メ｜ル夜討ち朝駆けそっと出し | 携帯に漢字尋ねて出す手紙 |
| さまよえど所詮は妻のたなごころ | あれどしたあれはこれです夫婦仲 | 紀元前縄文土器の縄目あと | 地の果てはなくて丸いとコロンブス | 白い粉見事かぎわけ肉ひとつ | 広びろの海が牙むく大津波 | イチロ｜は打って韋駄天稼ぐ点 | 日中の友好難儀歴史観 | 消すことになるなさせるな過去の拉致 | 骨けちりグラリ危ない設計書 |
| *川柳はやはり横書きより縦書きの方が感じがでると思い
縦書きとしましたが、英語オリジナルのhtml記述方式がすべて横書き基準なので戸惑いましたが強引にやってみました。
頭が不揃い、濁音字や細長い文字の並びが悪いのはその為です。HPの文章記述で縦書き記載のものはまず見当たりません。作成しにくいのです。 *「こぶし吟社」：練馬区川柳連盟に属する「生き甲斐川柳・池口呑歩一門の老舗」で会員約30名の吟社です。 |